担当者は大変興味深い質問を頂きました。
「家系に自家製麺はあるのか?」
家系ラーメンを食べ歩いている人なら、確かにこういう疑問を持ちます。
というのも、家系ラーメンのマニアは、
「どの製麺所がどの店に麺を卸しているか?」
にもこだわるわけです。
ブランドとしては東京・蒲田にあります「酒井製麺」
もとはうどん屋でしたが、吉村家が相談したのを機にラーメンを作るようになり
今では全国150店舗に卸しているとか。
しかも、「酒井製麺」は、「吉村家」の許可が無ければ麺を卸せないので
言いかえれば「酒井製麺」の箱を見かけたら、それは「吉村家」の流れをくんだ店であるという事の証です。「寿々㐂家」さんもこの系統に連なるので「酒井製麺」の麺を使っています。
他にもいくつか家系ラーメンの麺を作って卸す製麺業者があります。
同じ製麺業者でも麺の太さや小麦粉の配合が店ごとに違うので
マニアは箱を見てどの製麺業者がその店に卸しているかを記録して
食べログなどのサイトに載せています。これは他のラーメンでは無い家系ならではの特長です。
先述の「酒井製麺」でも家系標準の中太麺ではなく、細麺を使用している
家系ラーメンの店もあります。
それでは家系ラーメンの店全部がそうしているかというと、自家製麺の店もあるんですよ。
例えば、「町田系」や「松壱系」などという大手グループは、セントラルキッチン方式で
自社工場で作った麺を各店に配送しています。
特筆すべきは「王道家」さん。
もとは、「杉田家」、「はじめ家」、「環2家」と共に「家系四天王」とも呼ばれた「王道家」。
中でも「王道家」のラーメンはパンチが効いてガツンとくると評判でした。
「杉田家」と「はじめ家」は現在でも吉村家直系として残っていますが、
「環2家」は建て替えに伴いオーナーが変わった為、直系を離脱。
「王道家」も店を移転した上で、直系を離脱し、「王道家グループ」を立ち上げました。
「王道家」のすごいところは、グループ外のラーメン屋にも麺を卸す事です。
まだまだ食べられる店は少ないですが。
(担当者評:「王道家」のラーメンは確かにおいしいけど、「王道」というより
あまりにも進化とうまさの道を突き詰めたため、マニアにはおいしく感じるが、
一般向けとなるとやや難しい面がある。よって使う店は少ないと思う)
「楊喜家」では、「寿々㐂家」のように、
「いつ来ても、誰にでも安心しておいしく召し上がっていただける
万人受けするラーメン」を目指しています!
いつでもお客様に愛されるラーメンを!「楊喜家」でどうぞ!