今度はまたぶっ飛んでしまいますが、まあ聞いて下さい。
実はこのマギーブイヨンという、言ってみれば洋風だしの素は
横浜にとっても味噌ラーメンにとっても深いかかわりがあるのです。
先にご紹介した雑誌の記事から味噌ラーメンが生まれた話
その記事を書いたのは、このマギー社の社長でした。
マギー社は記事を書いて間もなくネスレ社に吸収合併されて
以後現在までマギーブランドはネスレが販売しています。
記事中に「マギーブイヨンを日本に紹介したのは、S・ワイル氏」(サリー・ワイル)とありますが、
彼が勤めた横浜のホテルというのが、横浜で格式と歴史が最も高いホテル
「横浜ホテル・ニューグランド」なのです。
戦後はマッカーサーが一時期宿泊したホテルとしても知られ、
彼が泊まった部屋は「マッカーサーズ・スイート」として現在も宿泊する事が出来ます。
その他ホテル・ニューグランドに泊まった著名人たちは数知れず。
ドリア、ナポリタン、プリンアラモードなどが生まれたのも、ホテル・ニューグランドなんです。
発明したのもサリー・ワイル氏、ただし元祖横浜ではちょっと違います。
横浜のナポリタンはケチャップではなく生トマトとトマトピューレを使ったソース
横浜のドリアはチーズは乗りません。
横浜を知る担当者から言わせれば、これも進化なのです。
ホテル料理を町の飲食店がそのまままねするわけにはいかない、
なら少し作り方を変えてみよう、あれおいしいぞといった進化でしょう。
楊喜家も日々進化を重ねて行きます。